トイレのレバーが緩んでいて、水を流すたびにストレスを感じていませんか?「カチャカチャ」と頼りない音を立てたり、レバーを強く押さないと水が流れなかったり。このような「ゆるいレバー」は、実は自分で簡単に解決できることが多いトラブルの一つです。今回は、ゆるいトイレレバーに悩むあなたのために、すぐに実践できる解決法をお伝えします。まず、なぜトイレのレバーはゆるくなるのでしょうか?主な原因は、レバー本体とタンク内部の連結部分、またはレバー取り付け部分の緩みです。長年の使用により、部品が摩耗したり、固定しているナットが緩んだりすることがよくあります。また、タンク内部の鎖が外れていたり、適切な長さに調整されていなかったりすることも、レバーがゆるく感じる原因となります。解決策として、まずはトイレのタンクの蓋を開けて、内部を確認してみましょう。陶器製の蓋は重く、割れやすいので、注意して持ち上げてください。蓋を開けると、レバーから伸びる鎖(またはワイヤー)が、タンク底部のフロート弁(ゴム製の栓のような部品)に繋がっているのが見えます。この鎖がたるみすぎていると、レバーを下げてもフロート弁が十分に持ち上がらず、水が流れにくくなります。逆に、張りすぎていると、フロート弁がわずかに上がった状態になり、水がチョロチョロと流れ続けてしまう「ちょろちょろ漏れ」の原因になることもあります。理想的な鎖の長さは、レバーを下げていない状態で、鎖が少しだけたるんでいる程度です。もし鎖が外れている場合は、所定の位置に戻し、適切な長さに調整し直しましょう。多くの鎖はフックで繋がっているため、簡単に長さ調整が可能です。次に、レバー本体の取り付け部分の緩みを確認します。レバーは通常、タンクの側面にある穴に差し込まれ、内側からナットで固定されています。このナットが緩んでいると、レバーがグラグラと動きます。手で回して締めることができる場合も多いですが、固くて回らない場合は、モンキーレンチなどの工具を使うと良いでしょう。ただし、陶器製のタンクなので、締め付けすぎると破損する恐れがあります。適度な力加減で、レバーのぐらつきがなくなる程度に締め付けてください。これらの方法を試すことで、多くのゆるいトイレレバーは改善するはずです。自分で直せば、業者に依頼する費用も時間も節約できます。
ゆるいトイレレバー解決法